
『超純水』とは
水道水・純水とは、
含まれる不純物の量が違う
一見透明に見える「水」ですが、違いを簡単に述べれば、不純物を含んでいる量の違いです。
『超純水』とはその名の通り、限りなく水分子「H2O」に近い状態といえます。
日常生活のあらゆる場面において使用される水道水は、蛇口をひねれば出てきますが「カルキ臭い」といわれることがあります。これは殺菌のために混入する「次亜塩素酸ナトリウム」という物質が、水道水に含まれる物質と化学反応を起こし臭いの素となる物質ができるからです。そのため、水道水は安全性が高いといえますが、化学物質(有機物・無機物など)を多く含むためスキンケアに良いものとはいえません。
純水とは、さまざまな方法で不純物を取り除き、水道水よりも純度が高まった状態といえますが、不純物を完全には除去することはできていません。
『超純水』とは不純物を取り除いた純水からさらに、特殊なフィルーターを使い濾過することで、ほとんど不純物を含まず、限りなく水分子「H2O」に近い状態に創りあげた液体になります。
50mのプールに例えて含まれる不純物の量を比較してみると、水道水の場合/ドラム缶1〜2本程度、純水の場合/角砂糖1個分程度、『超純水』の場合/耳かき1杯以下程度の状態の水になります。
【当社が定める『超純水』の品質基準】
電気抵抗率/18.0MΩ・cm以上
電気伝導率/0.06μS/cm以下


さまざまな物質を包み込む
溶解力が強い水は、
では、なぜ『超純水』が良いといえるのでしょうか?
水の液体としての大きな特徴は溶解力が強いことで、いろいろな物質を溶かし自身に取り込んでしまう性質を持つことです。
『超純水』が限りなく「H2O」に近く、不純物をほとんど含まない状況だとご理解いただけたと思います。
つまり、ほとんど“空っぽ”の水を使用すれば、そこにさまざまな物質が取り込まれ、環境をキレイにしてくれることです。(下記はイメージ図)

その『超純水』の特徴を活かし、半導体などの精密機器や化学機器の洗浄水や、検査施設などの実験器具や検査機器の洗浄水、分析・検査の工程中の薬品や検査品の希釈用水、免疫分析装置や血液分析装置など、精密で高度な安全が要求される場面や分野で活用されています。
しかしながら、『超純水』を精製するには設備や時間が大きく掛かるため、工業用としては大きな設備が導入されていますが、美容用品分野への転用利用はまだまだ少量であるといえるかもしれません。

『超純水』が、
美容目的に有用な理由
水道水に含まれる塩素系消毒剤には酸化作用があり、一定の分量を超えると肌に対してもダメージを与える物質となります。一般社団法人浄水器協会のホームページにも、残留塩素の肌へのダメージについての記述がありますのでご参照ください。(http://www.jwpa.or.jp/qa03.htm)
含まれる量が例え微量であったとしても、肌にとってよくない物質は含まれないに越したことはないと考えます。高密度な『超純水』では塩素系の消毒剤も含まれていないので、敏感肌の人や肌トラブルで長年お悩みの人にも洗顔用水やパック時、化粧水の代わりとして重宝される人もいらっしゃるようです。
『超純水』をプレ化粧水(ブースター)として使用することで、肌にダメージを与えずに化粧水や美容液などの浸透を効率的に助けると期待できます。
『超純水』は薬品や検査品の希釈用水としても使われるように、化学物質の効果や性能を阻害することの無い物質です。そのため、保湿性の高いグリセリンや、肌の代謝を高めるといわれる精油などと調合しても邪魔することなく、それらの効果も効率的に発揮させることが期待されます。さらに、高価なグリセリンや精油を希釈して使用できるのでコストパフォーマンスにも優れます。
美容機器のスチーマーでのご使用の場合も、不純物の無い『超純水』ならメリットが大きいです。例えば、水道水を使った場合、スチーマーから出てくる蒸気の中にも不純物が含まれます。『超純水』を使用した場合、不純物が含まれていないため、肌へのダメージを気にせず利用できます。また、水道水の場合は“水アカ”が機器に詰まり、その機能性を充分に発揮できなくなる恐れもありますが、そういったトラブルの心配もありません。

